カレーは好きな人なら一度は試してみるカレーの重大要素があります。
それはとろみです。とろみ一つでカレーは大きく変わる為にとろみについての研究はかなり進んでいます。ですがまだカレーのとろみの理想的な量は決まっていないと言えます。
カレーライスはそのとろみで大きく二つの流派に分かれます。サラサラカレーととろとろカレー、この二つ壮絶な論争が起きるテーマです。
歴史的にみるとサラサラカレーはインド流、とろとろカレーは欧州流です。
今回はサラサラ派とトロトロ派の二つについて私なりの考えと、おススメの食べ方を紹介していきます。
そもそも何で流派があるの?
インド流と欧風の二つに分かれているのは何故なのでしょうか?
まず歴史的な経緯があります。インドから入ってきたカレー文化をイギリス人が自分たちの食の好みや生活に合わせて、とろみをつけるなどの作り方を大きく変えたのが大きな分岐点です。こっちのとろとろカレーが欧州に広がりました。
そして食文化の違いもあります。インドは基本的に短時間で作れるものを食べる習慣があるので、カレーを煮込み料理としては扱っていません。それに対して欧州は皆さんご存知!煮込みの文化です。煮込むと当然カレーはとろみを増すので煮込むかどうかも分岐点になっています。
この食文化の違いは色々なものが関係していますが、中心的なのは専業主婦の違いかもしれません。長時間煮込むのは家庭を守ることを主体的に行う人間が必要なので専業主婦がいた欧州で発展したのでしょう。
私の流派は?サラサラととろとろの美味しい食べ方
二つの流派が出来た理由を追ってきましたが、ここで私自身がどっち派なのか答えます。
私は サラサラ派 です!とろとろ派のひとゴメンなさい…。
スリランカカレーの好きな私はサラサラカレーが好きなんですね、正直な話…。
しかし!そんな私だからこそサラサラとろとろ論争への回答えがあります。それはどっちも試してみようというものです。
試さないから、交わらないから争いが起こるのはよくありますが、日常のカレーライフでもその罠はあるようです。
まずとろとろ派の人はサラサラ系のカレーを、パンといっしょに食べてみてください。パンとカレーはあまり聞かないかもしれませんが相当に合います。日本でパンをカレーと食べないのは、日本の家庭カレーのほとんどがとろとろであることによるものです。とろとろカレーにはパンはあまり合わないんですよね、カレーがパンに浸みないんですよ!
パンと言っても色々あります、おススメはクルトンです。
クルトンって?
クルトンはサイコロ状に切ったパンをもう一度焼き上げたり、バターや油で炒めたり揚げたりしたものです。硬くなったパンを使うのが一般的です。シーザーサラダとかに入っているパンがこれです。
サラサラカレーはパン以外にも、ナンや麺類、ストリングホッパーと呼ばれるスリランカ料理のライスヌードルなどとも良く合います。これがサラサラカレーの強みですかね。
ではとろとろカレーはどうか?このカレーの凄さは皆さんよくご存じのはずです。そうです、いつも家で食べるカレーがまさにとろとろの代表なのですから。自ずと強みも分かってきます。
まずライスとよく合う!カレーライスという一つの融合体になってしまうほど両者のコンビネーションは完璧でした。とろみによって同時にすくい上げやすくなっただけでなく、コクと深みがとろみで際立ちライスとの相性もアップしました。
そして食材の旨みを活かすカレーでとろとろカレーは大化けします。食材を活かすことにフォーカスした煮込むこと、を主体としたとろとろカレーは食材のうまさを際立たせてくれます。
日本はどうなのでしょうか?やはり家庭で慣れ親しんできたとろとろカレーの好きな方の方が多いかもしれませんね。是非違う流派のカレーを美味しい食べ方で食べてみてください。
結論でました
カレーという人気料理では好みで別れることはよくあることです。しかし食楽同源、色々なものを楽しみながら試してみないことにはさらなる感動は得られません。カレーの世界はきっと素晴らしい感動で満ちています。その第一歩に違う流派にトライしてみましょう!