同じ「カレー」という名前がついていますが、それぞれかなり違うので、説明していきたいと思います。
まず、欧風カレーの特徴
欧風カレーは、インドからイギリスに伝わったカレーが、ヨーロッパでアレンジされて生まれたカレーです。
ヨーロッパでは、長時間煮込むような調理法が多いので、カレーもその傾向が強いです。どちらかというと、ビーフの出汁を活かしたビーフシチューっぽい感じになります。
日本で欧風カレーというと、ドロドロ系のカレーのことが多い思います。日本の欧風カレーは、フランス料理の長時間煮込んでしっかり出汁を取るみたいな調理法をアレンジして作られていることが多いので、具材が無くなるまで煮込んでドロドロになるんですね。
インドカレーの特徴
インドは暑い国なので、長時間煮込んでいる暇も無いし、暑いから煮込みたくないというのもあり、比較的短時間の煮込みで完成させる料理法が多いです。煮込み時間は長くても1時間とかくらいですね。
あと、宗教の関係で牛肉か豚肉が食べられない人が多いため、チキンカレーが多いですね。また、インドの南の地方だと、ベジタリアンが多いので、肉のカレー以外にもベジタリアン向けの野菜を使ったいろんなタイプのカレーが発達しています。これらもかなり美味しいので、試してみてください。
タイカレーの特徴
タイ料理は、ナンプラーという魚から作ったかなり匂いの強い調味料を頻繁に使います。カレーにもしっかり入っていて、かなり香りが強いです。
あとは、ココナッツミルクを使うのが特徴で、インドカレーや欧風カレーとは、印象がかなり違うカレーになります。ココナッツミルクとナンプラーの印象が鮮烈ですね。あと、パクチーが入っていることが多いです。
和風カレーの特徴
和風カレーと言っちゃうと、蕎麦屋のカレーと海軍カレーの2種類あるかなと思います。蕎麦屋のカレーの場合、出汁や割下を使ったカレーが多いです。こちらは完全に和風の味付けなので和風カレーと言って、間違いないでしょう。
ただ、和風カレーというと、いわゆる海軍カレーみたいなタイプを思い浮かべる人も多いはず。いわゆるカレーライスがこの範疇かなと思いますが、日本での定着具合を考えると、海軍カレータイプも和風カレーと呼んで差し支えないと思います。
そして、最後に私イチオシのスリランカカレー
「スリランカカレーとインドカレーの違いってなんですか?」 って聞かれることが多いんですが、スリランカカレーは、まず第一にインドカレーよりも辛いです。
もちろんインドにも辛いカレーはあるんですが、スリランカカレーは全体的に辛いカレーが多いです。辛さの方向性も異なっていて、チリパウダーの辛さじゃなくて、ブラックペッパーの黒胡椒の辛さですね。
そして、スリランカカレーは、タイカレーと同じようにココナッツミルクをかなり頻繁に使います。ココナッツミルクに留まらず、ココナッツ自体んもかなりたくさん使う料理が多いです。
「インドとスリランカって、ほとんど同じカレーでしょ」と思っている人も多いかもしれませんが、実際には使っている食材もぜんぜん違いますし、味もぜんぜん違うので、スリランカカレーを食べたこと無い人は、ぜひ試してみてくださいね。
まとめ
ということで、5種類のカレーについて、特徴を説明してきましたが、もし興味を持ったカレーがあったら、ぜひ一度食べてみてください。いつも違うカレーを食べてみると、いろいろ世界が広がると思いますよ。
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