「スリランカって、カレーを手で食べるの?」という質問をよくいただきます。
同じカレーの国のインドでは手でカレーを食べるとご存知の方も多いので、スリランカはどうなのでしょうか?
先に結論を言ってしまうと…
「はい、スリランカでもカレーを手で食べます」
となります。
インドと同じようにスリランカでも基本的にカレーは手で食べます。ただ、スリランカはイギリスの植民地だった時代が長いので、フォークとスプーンで食べることも多いです。
ローカルの人がローカルの食堂で食事する場合は、基本的に手で食べます。右手だけを使って混ぜながら食べます。
カレーを食べるときは右手だけで食べるのか?
そうそう。「カレーを食べる時に左手を使わないんですか?」って質問もかなりいただくのですが、左手は一切使わないわけではないです。実際は左手も使いながら食べます。
ただし、カレーを直接触るのは右手だけで、両手を使ってカレー混ぜたりはしないです。つまり、
《右手だけで混ぜて、左手はキレイなまま取っておく》
ということです。
よく言われるのですが「不浄だから左手は使わない」のではなくて、右手にカレーが付いているので、左手がキレイじゃないと困るから右手だけで食べるということです。
例えば、飲み物のコップを掴むときに、カレーが付いた手でコップを持てないと困りますよね? なので、キレイな状態で左手を保存しておく。そういった印象です。
そんなわけで、「右手だけで食べるのかどうか?」と言えば、いちおう「右手だけで食べます」という回答になります。
つねに手で食べるわけでも無い
ちなみに、ローカルの人でも欧米人のお客さんが多いようなレストランであれば、フォークとスプーンで食べる方も多いです。
それはなぜかというと、先ほどの理由と一緒で《右手にカレーが付いていると、商談しているときに困る》んです。メモを取ったり資料を見せたりするときには、どうしても両手を使いますからね。
なので、両手が自由に使えるように、スリランカ人でも状況に応じてフォークとスプーンで食べるっていう方が多いです。
カレーは手で食べたほうが美味しいのか?
これには世代的な違いがあって、ホテルのレストランとかでも年配の方は手で食べることも多いです。日本人が蕎麦をフォークで食べると違和感を感じるように「カレーは手で食べるもの」という認識が強いのだと思います。
ちなみに、フォークとスプーンで食べている人に聞いてみたんですけど
「手で食べたほうが美味いよ」
とは言ってました。
「やっぱ手で食べたほうが美味しいんだけど、手にカレーが付いちゃうじゃん」って言うんですね。つまり、《TPOに合わせて手で食べるか判断している》ということです。
フォークとスプーンって右手左手どっちがどっち?
それから、カレーをフォークとスプーンで食べるときの持ち方ですが《右手がスプーンで左手がフォーク》です。
ナイフとフォークで食べるときの《ナイフがスプーンに変わっただけ》です。使い方もナイフと同じように、スプーンで食べ物を切ったりとか、すくったりしながら食べます。
スリランカ人は手で食べるのも上手いですが、スプーンとフォークをとてもうまく使ってカレーを混ぜながら食べます。
もしスリランカに行ったときに、近くでフォークとスプーンで食べてる人がいたら、チラッと横目で覗いてみるといいと思います。「おぉ、上手に混ぜて食べるもんだなぁ」と驚きますよ😊
僕はスリランカで食事するときは、こっそり他人の食べ方をよく見てます。そうやって横目で見て、それをマネしながら食べ方を練習しました。
カレーを手で食べるやり方も人によって違う
というわけで、ローカルの人は自宅で食べるときとか、TPOを気にしないで良いときは、基本的に手でカレーを食べるのですが、日本でも食べ方が人によって差があるように、スリランカでも人によって手の使い方に差があります。
例えば、おっきくて良い体格の若い人は、ひと口の大きさ――ご飯を丸めた大きさ――が、おにぎりみたいな、すごい大きいのを作って、大きく口を開けて食べますし、痩せている人や身体の小さな人は、ひと口を小さくして食べたりしています。
どこの国でも食べ方がキレイな人とそうでない人がいる
僕らみたいな慣れない人がカレーを手で食べると、ポロポロ皿のまわりにご飯が落ちちゃうんですけども、スリランカ人はみんなご飯をこぼさないで食べるかといえば、実はそうでもありません。
もちろん、ポロポロこぼちしゃう人はあまりいないんですけど、やっぱりポロポロこぼしながら食べてる人はいました。
まぁ、それは、食事のマナーっていうか、食べ方の違いですね。日本でも同じだと思うんですが、箸の使い方が下手な人は、やっぱり食べ物をこぼしながら食べていますので。
そんな感じで、人によって食べ方が少しずつ違っていて、個人的には見ているとすごく面白いです。
せっかくなら手で食べてみて欲しい
日本人は手で食べるという行為に慣れていませんから、スリランカ旅行中に手で食べなきゃいけないと思うと躊躇してしまう人もいるかもしれません。
でも、スリランカ人の方でも日本人がお店に入ってきたら外国人だなって分かりますから、カレーを注文したら、よほどローカルの人しかいないレストランでなければ、フォークとスプーンを一緒に出してくれます。
そんなお店でも「手で食べたいんだけどいい?」って聞いたら、「じゃあ、あそこで手を洗ってきてね」とか、それなりのレストランであれば手を洗うためのフィンガーボウルを出してくれます。
周りのスリランカ人が手で食べていなくても、スリランカでは手で食べるのが普通なので、遠慮なく手で食べてみてください。
逆に「お前、日本人なのにやるじゃないか」「いいヤツだなお前」って感じで仲良くなるキッカケになります😆
外国人なんだから少しぐらい食べるのが下手だって大丈夫。
日本人だって蕎麦屋で外国人が握り箸で蕎麦を食べていたって気にならないし、日本文化を体験してくれて嬉しいって感じるでしょ。
なので、スリランカに行ったら、ぜひ《カレーを手で食べる》ということをチャレンジしてみてください。手で食べることで《本当のスリランカカレーの味》を知ることができるはずですよ😊
それでは楽しいスリランカ旅行を!
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