カレーってね。日本全国みんな大好き。みんな知ってますよね。毎日のように食べています。どうしてこんなに「日本の国民食」と呼ばれるような状態になったのか? まぁ、まずはね…
最初のきっかけは、日本が戦争している時ですね。
軍隊で軍艦の食事に採用されたことが始まりです。軍艦って何ヶ月もずぅーっとね、外洋に出ているので閉鎖された空間になります。だkら、そこで出て来る食事というのがね、兵隊さん達の娯楽の中心となっていたんですね。
そして軍艦では、曜日感覚を失わないとか、そういったいろんな意味があって、毎週金曜日がカレーの日だった。毎日、同じような空間で同じような生活をしている兵隊さんにとっては、ある意味、特別な日だったわけです。
で、「軍艦で食べたカレー美味しかったなぁ」「また食べたいなぁ」と思い出して、兵隊さんがね、家に帰っても同じようにカレーを作る習慣が定着した。という説があります。
カレーが学校給食へ採用→国民食へ
ただ、カレーが国民食と呼ばれる1番大きな影響を与えたのは、恐らく「学校給食に採用されたこと」というふうに私は考えています。
1982年(昭和57年)の1月22日。全国の小中学校の給食で一斉に学校給食としてカレーが提供されました。これを記念して毎年1月22日は「カレーの日」と呼ばれるようになりました。
人気があったから学校給食にカレーライスが選ばれた。
ちなみに、昭和57年といったら、ちょうど僕、食べているかもしれないです。よく考えたら。ちょうど小学校1年生ですね。食べているのかもしれない。ちょっともう昔のこと過ぎて覚えてないんですけど(笑)
でもまぁね、「カレーライスが学校給食として採用されて登場した」というのが、国民食への1番のきっかけですよね。
学校給食に採用されると何がスゴイのか?
それは、「小さい頃に食べた味というのは、すごく覚えているから」なんです。
マクドナルドの例をよく話に挙げるんですが、マクドナルドって、最初の頃、もうずぅーっと昔ね。日本マクドナルドを藤田田さんがやっていた頃。なんとかして、子供を連れてこよう、連れてこよう。という戦略を取っていたんですね。
今でもハッピーセットとかあると思いますが、もっと積極的に子供向けに訴求していました。これは「マクドナルドのポテトを食べさせて、その味を子供に覚えさせよう」という戦略だったんです。
そうやってポテトの味を覚えた子供が大人になって中学校、高校になると自分で使えるお金が増えてくると「子供のころ美味しかったポテトを食べに行こう」と、またマクドナルドに来てくれるという戦略というわけです。「10年、20年後のお客様を育てる」という戦略を取っていたんですね。
学校給食ならすべての人が味を覚えていく
それくらい子供の頃に食べた味というのは覚えていて、マクドナルドが採用するくらい、しっかりとした裏付けのあるような事実なんですね。
なので、同じように小学校の頃、もう小学校1年生だと6歳とか7歳なんで、その時に学校給食でカレーを食べて「カレーって美味しいなぁ」っていう経験をすべての人が体験しているから、大人になっても「カレーって美味しいなぁ」と多くの人が感じるわけです。
ま、学校給食の中でも「美味しかったなぁ」というものは、人それぞれだと思いますが、やっぱりカレーって絶対に入っていると思うんですよ。
なので、そういった美味しかった経験から、これだけ多くの人がカレーが好きで、毎日のように食べるという現状が生まれ、最終的に「カレーは国民食」という地位を獲得した。ということなんですね。