「カレーは翌日の方が美味しい」とよく言います。ですが「日にちをおいたカレーは、実は、とても身体に悪い食べ物なんじゃない?」という疑問はありませんか? 食中毒とか心配ですよね。
まぁ実際に「1日置くと美味しくなる」という要素は、確かにあるんですよね。
なぜかと言うと、煮物系の食べ物って、冷える時に味が食材に染み込んでいくんです。
おでんとかも、一回煮込んで、一回冷ましてから、もう一回煮込む、ということをやりますよね。そうすると、食材の中に味がグッって染み込んでいくからなんです。
あともう一つ、作りたてのカレーは、スパイスの香りが尖っていて、ちょっとねトゲトゲしくなります。でも、一晩置くことによって、スパイスが全体的に馴染んでいき、まろやかな香りに落ち着きます。
というわけで、「翌日のカレーは美味しくなる」という要素は確かに存在します。
でもですね。一晩寝かせちゃうと良くない要素もあるんです。
例えば、夏の日の常温で一晩置いてしまうのは非常に危険です。やはり、食中毒を引き起こす菌が繁殖して、身体に悪い食べ物になってしまう可能性があります。
なので、一晩寝かせてから食べる場合は、保存する前に、一度しっかりと加熱して、食中毒菌を殺してください。ほとんどの菌は高温で殺すことができます。そして殺菌後は、できればすぐに冷蔵庫か、冷凍庫に入れて、急速に冷やしてください。
この「急激に冷やす」というのがポイントです。
カレーの食中毒を引き起こす菌の中には、ウェルシュ菌というのがあります。この菌は、50度くらいの温度で良く繁殖する菌なので、この温度で長いこと放置すると一気に増えてしまうからです。
ですから、「冷やす時は一気に冷やす」といった方法で保存してもらえると、次の日のカレーを美味しく安全に食べることができますよ。
インドでは、翌日のカレーは絶対に食べない
ただ、カレーという食べ物は、現地では、翌日に食べるということはしません。現地では、「作りたてをそのまま食べる」という文化が主流。暑い気候なので、食べ物が腐りやすいことが理由です。
すぐに食べることには、良い点がもう一つあります。先ほどお伝えしたように「1日置くとスパイスの香りが馴染む」という要素もありますが、やはり1日置いちゃうと、やっぱ、スパイスの香りが飛んでしまいます。
なので、香り高いカレーを食べたければ、すぐ食べるというのが、良いかなと思います。
カレーは、長く保存するほど美味しくなるわけではない
あと、「何日も保存する」というのは、できれば避けたほうがいいです。「冷える時に味が染み込んで、全体の味が美味しくなる」という要素はもちろんあります。
でも、その効果は、「長く保存したら高まる」というわけではありません。何日も保存しても、意味ないです。むしろ、スパイスの香りが飛んでしまいます。
カレーの場合は、「ワインみたいに、何年も置いたら美味しくなる」とか、そういった類のものではないので、ま、翌日までが限度くらいに考えておくといいですね。
ちゃんと保存すれば翌日以降も、もちろん食べられるんです。でも、「より美味しく食べる」賞味期限という意味では、翌日くらいまでに食べ切るのがオススメです。
まとめ
というわけで、まとめると、カレーを作った当日は、スパイスの香りが立っている、カレーを美味しく食べる。そして翌日は、冷える時に食材まで味が染み込んで、全体の味が馴染んだカレーを楽しむ。これがカレーの美味しい楽しみ方です!
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