世界のカレー事情→インドカレー以外の種類と特徴を紹介

みなさんカレーといえばどういった国をイメージするでしょうか? 本場のインド?タイ?最近きてるスリランカ?いやいや日本も負けてないか?

このようなカレーがあることや食べられていることが有名な国がある中で、食文化として根付いていながら、いやそれだけではなくカレー史において重要な役割を果たした隠れた国があることをご存知でしょうか? 

今日はそんなお国のカレー事情とそれに関わるカレーの歴史を紐解いていきます。 

その前に…、意外と知らない日本のカレーの起源 

カレーの歴史は長いですが、みなさん日本にカレーが伝わった経緯をご存知でしょうか?ジャパニーズカレーとして異色を放つ日本のカレーの歴史を少し追ってみます。 

インドから英国へ 

まずはインドから始まります、正直インドでのカレーの誕生の歴史は深く広いです。今回は日本に絞る為にあまりここには触れないでいきましょう、そもそもインドはカレーという決まった料理があるわけではなく様々な料理にカレー的な要素が入り込んでいるので複雑なんですよね。 

1772年頃インドから英国にカレーを持ち帰った人がいます。その名は英国人ヘイスティングさん。彼がカレーの原料と米を英国に持っていき、なんと英国はそれをもとにカレー粉を作っちゃいました。ここが英国人凄いですねぇ、国柄の違いを感じるエピソードですね。 

英国の人たちはさらに面白いことをしました、小麦粉を使いカレーにとろみをつけたのです。西洋風カレールーの誕生です。 

英国から日本へ 

これがどう日本に伝わったかということですが、日本に最初にカレーの調理法が出てくるのは1873年に「西洋料理指南」という本のなかとのこと、ここでは洋食として載っています。しかしこれで日本の家庭にまで広く広がった訳ではありません。 

広まるうえでじゅうような役割をしたものが二つあります。 

一つ目はクラーク博士その人です。

出典:ウィリアム・スミス・クラーク – Wikipedia(http://bit.ly/2uHC0bZ)

クラーク博士は札幌農学校で教鞭をとっていましたが学生たちが貧弱そうであるのをみて彼らの栄養状態の改善のために西洋料理を勧めたそうです。その中の一つがカレーライスでした。 

この時に使った具材も学校で栽培技術を学ぶために栽培していた、ジャガイモ、玉ねぎ、にんじんを使いました。北海道らしい具材ですね。これらが今の一般的なカレーにも含まれているのを考えると驚きですね。 

ちなみに日本のカレーの起源は諸説ありクラーク博士以外の人が大きく貢献したという説もあります。 

二つ目は軍隊です。

出典:大和 (戦艦) – Wikipedia(http://bit.ly/1CIjagV)

当時イギリス海軍を模範とする日本海軍は、イギリス式のカレーを食事に導入したのです。またその後日本陸軍においても陸軍将兵達が日常の軍隊での生活で食す兵食としてカレーが導入されました。徴兵期間を終え帰宅した兵士たちが家庭に持ち込んだことでカレーは大きく広まりました。 

ちなみに長期航海中にも曜日感覚を忘れないために今の海上自衛隊でもカレーは週一で食べるそうです。 

このようにして日本にカレーは伝わりましたが、この日本のカレーが本場インドに伝わり日本フードとして確立しているという面白い現象も起きているようです。長き歴史においては何が起こるかわかりませんね。 

意外なカレー国?いろんな国のカレー事情 

さぁ本題です。まずイギリスでカレーが食べられていることに驚いた方もいるかもしれません。他にも意外な国で食べられています。 

フランス 

出典:フランスカレー (Curry de France) – 東大前/カレー(その他) [食べログ](https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131004/13175126/)

フランス料理のフランスがカレーを食べるのか?食べるんです。歴史的にはイギリスから入ってきました。 

フランス人は辛いのが苦手らしいですが、カレーは食べるのですね。 

ドイツ 

出典:カリーヴルスト – Wikipedia(http://bit.ly/2aEPFGU)

ドイツにカレー粉が入ってきたのは第二次世界大戦後です。正確にはカレーライスはあまり広まっているわけではありませんが、有名なカレー料理があります。 

それはベルリン名物でカリーヴルスト(カレーソーセージ)というものです。ソーセージにスパイスを加えたケチャップ、トマトソースをかけ、さらにターメリック、クミンなどを主原料としたカレー粉をトッピングしたファストフードです。なんと博物館まで建てられているとのこと、食べてみたいですなぁ。 

シンガポール 

出典:シンガポールのインド料理 | シンガポールナビ(http://singapore.navi.com/special/5043452)

シンガポールといえば美食の国として有名ですがその中にはカレーもあります。 

福建や潮州からやってきた中華系、ヒンドゥー教徒の多い南インドのタミル系、イスラム教徒の多いマレー系が主要な民族で、この3民族がシンガポールの食文化を形成しています。それ故食べられるカレーも多様で、中にはこれらが混ざり合うことでシンガポールならではの料理も生まれました。 

その代表がフィッシュヘッドカレーで、南インドのケララ州出身の人が1950年代に作ったのが始まりといわれているとか。フエダイなどの頭を赤とうがらしやレモングラス、エシャロット、カレーリーフ、ターメリックなどのスパイスやハーブと砂糖で煮た食べやすい魚カレーです。 

まとめ 

いろんな国のカレーを見ていくと国家間での関係性の歴史が見えてきて面白いですね。カレーというひとつの料理を各国が国に合うように変化させ、特徴を出しているのも興味深いです。 

外国旅行の際にはその国のカレーを食べてみるのはどうでしょうか?

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