うつ病は、なかなか根が深い問題ですので、正直「カレーを好きなだけで、うつ病にはならない」っていうことを証明するのは難しいと思います。残念ながら。
ただ、この質問は、おそらく最近「セロトニンという幸福物質が腸から分泌されていて、それに効果的な料理がカレーである」というニュース(提供元の都合により削除済み)があったことに関係していると思うんですね。なので、この点について、もう少し説明したいと思います。
大衆を混乱させるゴシップ記事
このセロトニンという物質。脳内の神経伝達物質として作用すると幸福感をもたらす「幸せホルモン」と言われています。しかし、腸にセロトニンが分泌されるだけでは意味がなく、脳にセロトニンが行かないとダメなんですね。
だから、腸内にセロトニンが大量に分泌されても、幸福を感じるっていうことはないんです。つまり、医学的に「カレーがうつ病に効果がある」という因果関係は、正直「あります!」と明言できる状態ではありません。
でも、カレーにはうつ病を予防する、副次的な作用もあると私は考えています。
カレーを好きになると行動が改善される
例えば、カレー好きになると、カレーのイベントに参加したり、カレーの食べ歩きをしたり、楽しい経験が増えるじゃないですか。そして、いろんな人と関わる、しかも楽しい場所で関わっていくことができる。
こういった環境がうつ病の予防になると思うんです。例えば、家に閉じこもりがちな傾向が改善されていく。という影響が出てくるはず。
こういったことを考えると、「カレー好きになることによって、うつ病が治る」まで言えないまでも、「うつ病が改善する」とか、「うつ病を予防できる」といった影響は生まれているんじゃないかなと思います。
というわけで、カレー好きの皆さんは、美味しいカレー食べて、うつをバシッと吹き飛ばしていきましょう!
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