スリランカには主にシンハラ人とタミル人の2種類の民族が住んでいます。2012年の調査では、シンハラ人がだいたい75%くらい、タミル人が15%くらいです。残りは少数民族で構成されています。それぞれの民族について、もう少し詳しく説明していきますね。
スリランカの人口と民族構成
2012年に行われた調査を元に説明していきます。スリランカ総人口は2,027万人。ちなみに、2017年の人口増加率が1.13%なので、現在はもう少し増えてそうですね。
シンハラ人(Sinhalese)
シンハラ人は、北インドのアーリア人を先祖に持つ民族です。人口比率は74.9%。先住民のドラヴィダ人との混血で生まれました。ほとんどが仏教徒ですが、キリスト教徒も少しだけいます。シンハラとは「ライオンの子孫」という意味。さすが国旗にも採用されるライオンの島、スリランカですね。
ちなみに、シンハラ人はスリランカ以外にもイギリス、オーストラリア、イタリアなどの国にも数万人規模で居住しています。全世界で1,500万人程の人口です。
タミル人(Tamil)
タミル人は、南インドのタミル・ナードゥ州からスリランカに移住した民族になります。人口比率は15.4%。タミル人は、主にスリランカの北部と東部の一部に住んでいます。
スリランカ以外だと主にインドに多く、マレーシアなどの東南アジア諸国にも居住しています。全世界で7,000万人。インドに6,000万人とほとんどが住んでいるとはいえ、すごい人数ですね。
残りの少数民族
残りがムーア人(9.2%)、マレー人(0.19%)、バーガー人(0.18%)、先住民のヴェッダ人など数種類の少数民族です。
スリランカ・ムーア人(Sri Lankan Moors)
イスラム教徒が多く、ムスリムとも呼ばれます。全世界で180万人ほど。スリランカにのみ居住しています。北西アフリカに住むアラブの商人(ムーア人)がスリランカに住み着いた人達です。スリランカの東側に比較的多く住んでいます。
マレー人(Malaysian)
その名の通りマレーシアに多く居住。東南アジア諸国(マレー諸島)各国に多い。全世界で2億7,800万人ほど。
バーガー人(Burgher people)
ユーラシアンと呼ばれるアジア人と欧米人の混血。植民地時代にスリランカに移住した欧米人との子孫。ポルトガル系、オランダ系、ドイツ系、イギリス系など。コロンボ周辺と東海岸に多い。
人口比率としては非常に少ないが、オランダ系のバーガー人は、みんな大好き「ランプライス(Lamprais)」の生みの親。
スリランカの宗教割合と分布
スリランカの7割強がシンハラ人。そして、ほとんどのシンハラ人が仏教徒ということで、スリランカ人の70%が仏教徒となります。また、2割弱と次に多いタミル人は南インドから来ていますので、南インドで信者が多いヒンズー教徒です。これが12.6%。
そして、1割弱のムーア人はアラブの商人なのでイスラム教徒(ムスリム)です。これが9.71%。ムスリムというと、四角い白い帽子が特徴的ですよね。ちなみに、ビリヤニはムスリムの料理になります。
残りはキリスト教徒が7.45%。少数民族のバーガー人とシンハラ人、タミル人の一部が信仰しています。バーガー人は欧米人との混血なのでキリスト教徒なんですね。
このように4種類の宗教と主に3種類の民族が入り混じって過ごしている国がスリランカです!
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※動画中でタミル人が2~3割と説明していますが正確には15%程度となります。また、宗教比率で「タミル人のイスラム教徒が多い」と説明していますが、正確には「ムーア人のイスラム教徒が多い」となります。
正確な数字は記事の方を参照していただけますと幸いです。訂正してお詫び申し上げます。
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