どこの国でもそうですが、旅行に行くならその国の公用語を知っておきたいですよね。私の大好きなスリランカの公用語も知っておいて欲しいのでご紹介しちゃいますね!
スリランカの公用語は?
「シンハラ語」と「タミル語」の2種類になります。
日本人の感覚だと「公用語は1つの国で1つ」みたいな感覚があるので、「複数の公用語を持つ国」というのは、ちょっと面白いですよね。
スリランカには「シンハラ人」と「タミル人」が多く住んでいまして、その両方が使っている言語が両方とも公用語として認められている。という国になります。また、イギリスの植民地時代が長かったこともあり英語もかなり話されています。
現地ではそれぞれの民族語を主に利用していて「シンハラ人はシンハラ語」を「タミル人はタミル語」を話しています。
民族の比率で言うと「シンハラ人が75%くらい」で「タミル人が15%強」という感じです。残りはムーア人、バーガー人、ユーラシアン、先住民族のヴェッダ人といった少数民族の方々です。
- 紫・ピンク:シンハラ語
- 黄・オレンジ:タミル語
こういった民族比率なので、上の地図で見て分かる通り、スリランカで主に使われているのは「シンハラ語」が多いと言って良いでしょう。実際に街を歩いていて聞こえてくるのもシンハラ語が多いですしね^_^
だったら公用語はシンハラ語でいいんじゃね?
と感じる人もいるかと思います。実際、私もそう感じます。でも、以前に首相が「シンハラ語を公用語として認定する」みたいな法案を制定したことをキッカケに大規模な民族対立が発生しました。
こういった経緯があり、「タミル語も公用語として認める」という流れになり、スリランカは「公用語が2つある」という面白い国になります。
スリランカでは英語はどれくらい通じるの?
観光客から見ると、世界的に最も多くの国で使われている英語がどれくらい通じるのか? も重要な情報ですよね。
というわけで、スリランカの英語事情について説明すると「観光エリアではかなり英語が通じる」という印象です。もともとイギリスの植民地時代が長かったこともありますし、スリランカ自体が欧米諸国のリゾート地としての観光需要が大きいためです。
実際、欧米人が多く泊まっているホテルでは、従業員もかなり流暢な英語を話します。それこそ日本人より相当うまいですw
まぁ、日本人で英語を得意とする人はそこまで多くありませんが、義務教育で何年も習っているのですから英語が通じるのは嬉しいですよね。単語を連射しているだけでも、それなりに意思を伝えることができますし(笑)
ただ、観光エリアを少しでも離れると、英語が話せる人がグッと減ります。その場合は主に「シンハラ語」と「ボディランゲージ」でコミュニケーションを取ることになりますw
なので、私のようなカレーばっかり食べたり、ホームステイで料理を習ったりする、普通の観光客とは違う行動をする人はご注意ください。
複数の公用語を持つ国って他にもあるの?
ちなみに、こういった複数の公用語を持つ国を多言語国家と呼ぶらしいですが、世界的に見ると多言語国家は意外と多いみたいです。
- ヨーロッパ:スイス、ベルギー、アイルランド、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、ベラルーシ、スペイン
- アジア:インド、スリランカ、フィリピン、シンガポール、イスラエル、アフガニスタン、カザフスタン、中国
- 北米:カナダ
- 中南米:ハイチ、ペルー、ボリビア、パラグアイ
- アフリカ:南アフリカ、ケニア、カメルーン、モロッコ
- オセアニア:ニュージーランド、フィジー、パプア・ニューギニア
などです。歴史的に侵略を受けてきた国が多いですね。なんだか、スリランカのことを調べているのに、地理と歴史の勉強をしているようで笑っちゃいますよねw それでは、また!
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※動画中で「タミル人」の割合を3割弱と説明していますが、正確には15%程度になります。訂正してお詫び申し上げます。
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