ジャポニカ米とインディカ米の違いとは?特徴、由来、起源を解説

お米と文化の日本…、米と日本人というのは相当な年月の付き合いで、日本人の日本人性はお米を抜きにしては語れません。

しかし!灯台元は暗しともいわれるように、我々はそのお米についてあんまり知りませんよね?

お米について知ることは、日本の食をより知ることにつながり、毎日の食生活をより楽しいものにしてくれるはずです。

そういうことで今回は、お米について、ジャポニカ米とインディカ米という二種類に分けて解説していきたいと思います。

ジャポニカ米とインディカ米の主な特徴。味や食感、形など

まずは二つのお米の特徴について説明させてもらいます

ジャポニカ米の特徴

ジャポニカ米は、我々が普段食べているお米のことです。カッコいい名前がついてますね

特徴は言わなくてもいいかなとも思いますが、簡単にまとめさせてもらいます。

形は円形であまり長くありません。なんといっても最大の特徴は、炊き上げると、ふんわりと柔らかく、独特の弾力と粘り気、そしてつやが出る事。これらは、米自体の持つ特徴でもありますが、炊くときに水分を多く吸収することに関係しています。

よく噛めばより甘みが出てくることや、冷めても劣化しにくいなどの特徴もあり、実はこれが日本食の方向性を決めたとも言われています。

それは、お米を主食としておかずとは別々で食べる点と日本食の寿司やおにぎりなどを作るようになった点です。お米自体の味わいを重視したり、冷めたお米を使うところなんかはこのジャポニカ米の特徴を活かしていたのですね。

日本ではメジャーなお米ですが、世界の米生産量の15%も占めていない、意外にマイナーなお米でもあります。

インディカ米の特徴

インディカ米は、あまり日本人にとっては馴染みのないお米ですが、世界の米文化では主食とされることも多いお米です。

形は細く長いです。ジャポニカ米の特徴を無くし、パラパラとした食感で、粘り気が少ないです。また炊くと独特の香りがするので、カレーやピラフやパエリアなどのように、香辛料を使って味をつけて食べられることが多いです。ちなみに日本では「タイ米」と呼ばれることが多いです。最近では結構メジャーになってきましたね。

なんとインディカ米は、世界の米生産量の80%以上を占めています。大人気のお米なんですね。

それぞれのお米の起源と分岐

ジャポニカ米とインディカ米は、イネ科のなかのアジアイネと呼ばれる種の亜種に分類されています。ちなみにアジアイネの他にアフリカイネがありますが、こちらは我々にとってあまり馴染みのないイネですね。

ジャポニカ米とインディカ米は、稲作が始まってからの変異で分岐したわけでは無く、栽培されるようになる前、7000年以上前に分岐したと言われていて、どちらも野生のイネから栽培化されたとされています。

一説によると、野生の稲集団からジャポニカ米が生まれ、その後にその集団に対して異なる野生の系統種が何度か交配を繰り返した結果、インディカ米が生じたと考えられています。ここでいうジャポニカ米、インディカ米はおおまかな系統の事ですね。

ジョポニカ米栽培の起源と、日本への伝来ルート

ジャポニカ米は、中国の長江流域で栽培が始まったということが、定説になっています。

そしてお米の日本への伝来ルートは3つ説があります。

朝鮮半島経由説

稲作技術を持った人間集団が、紀元前5,6世紀には呉・越を支えていて、そこから北上し、朝鮮半島から日本へと渡ったとする説。

地理的な近さにより、長く信じられてきた説です。

江南説

農学者の安藤広太郎が提唱した、中国の長江下流域から直接に稲作が日本に伝播されたとする説。

遺伝子情報などを用いた研究に裏付けされており、有力説とされています。

南方経由説

柳田國男が、著書「海上の道」で提唱した、長江下流域から沖縄などの南西諸島を経由して、日本に伝来したとする説。

まさかの南西諸島の登場!こんな説もあるんですね。

インディカ米栽培の起源

インディカ米の起源はあまり定かにはなっておりませんが、長江流域の稲作技術の文化に影響を受け、それよりも西の方で野生種からの栽培が始まったと言われています。

今インディカ米の方が生産量が多いのは、長江流域より西という広い地域で栽培がおこなわれたという起源ゆえなのかもしれませんね。

まとめ

最近では日本人が慣れ親しんだジャポニカ米が、多くの国でも親しまれるようになってきました。逆に日本でもインディカ米がタイ料理店やネパール料理店などで食べられてきていて、ハマってしまって家庭でも食べるようになった人もいるのではないでしょうか。

お米の世界は奥深い!少しでもそのことが伝えられたならば嬉しいです。

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